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映画 小説 ときどき漫画の感想集

生きるということ「レナードの朝」

レナードの朝 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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最後の鑑賞自体は結構前だが、これも複数回観た名作である。

今は亡きロビン・ウィルアムと怪優ロバートデニーロのビックコンビで描く、難病で意識が無い、時間の止まった患者とそれに向き合う医師の話。

原因不明の病で時間の止まった患者達だが、特効薬で意識を回復し
何十年ぶりに目覚める患者たち。

世界に再び目覚めたことに喜ぶ患者たちや、その家族。
かたや失った時を嘆く人も。
当たり前に感じる音や匂いや、目に見える世界、肌触りや食べ物の美味しさ、何より自我を持つこと。
人間として当たり前のことを、
大きな幸せであることを意識させてくれる映画だと思う。

少しネタバレになるが
再び病気の魔の手が患者たちに迫っていく時、ロバートデニーロが演じる患者が医師に向かって「私を撮れ」と要求したシーンは胸が張り裂ける思いだった。
また最後にロバートデニーロとある娘が踊るダンスシーンがあるのだが、そこに流れる優しい時間と素晴らしい音楽には泣かされた。

ふと、普段の日常に疲れた時、普段の日常が退屈に感じた時、きっと大事な気づきを与えてくれる作品だと思う。

90点